栗原ひとみ

大学を卒業し医療機器メーカーに就職、

具体的な仕事は主に四肢・体幹の機能障害の軽減を目的として使用する補助器具の営業だった。

変態界隈ともいわれる病院や施設が主な取引先、

野性的な美貌とブラウスの上からでもわかる膨らみに

当然とも言うべきか営業先でのセクハラはあったが

反映される歩合給に目をつむっていた。

ちょうど2年前、大学病院に勤務する10歳年上の整形外科医と結婚、

相手はバツイチだったが患者思いで正義感も強く人柄に惹かれたのだった。

後にも先にも私的な接待をしたのは彼ひとり…

東京湾を一望できるマンションで新生活をスタートさせるも

今まで付き合ってきた彼と変わらないごくごく普通なセックス…

それなりな高級ホテル、ポ〇シェの助手席、高層階からの夜景と

ムードは満点なのだが実際は意外にも淡白な夫だと気付く。

もちろん、いい生活をさせてくれる夫が悪いわけではない

ただ変態界隈の先生たちに色メガネで見られ、

卑猥な言葉だって何度もかけられてきた、

カラダを安売りしないとは決めてても帰宅すれば

パンティにベットリと染みがついてることだって。

診察台に縛り付けられてあんなことやこんなこと…

数々の視姦によって蓄積された性的欲求は

全裸でする自慰行為と淡白な夫の交わりだけでは

物足りないエキゾチックな人妻となっていたのだった…。